当寺に伝わる、一枚の古い水墨画をご紹介します。 それは、昭和十五年(1940年)十月に描かれた、長安寺の「鳥瞰図(ちょうかんず)」です。
鳥瞰図とは、その名の通り、まるで鳥が空から見下ろしたかのように、境内全体を一つの画面に収めた絵図のこと。普段私たちが目にすることのできない視点から描かれた長安寺の姿は、非常に興味深く、多くの発見をもたらしてくれます。
この一枚の鳥瞰図は、私たちに多くのことを語りかけてくれます。80年以上前の長安寺の姿、当時の空気、そしてそこに生きた人々の想い。
ご来山の折には、ぜひこの歴史の証人ともいえる水墨画をご覧いただき、しばし昭和の時代へと思いを巡らせてみてはいかがでしょうか